School By Schoolについて(沿革)

活動の動機

2001年、桃山学院高等学校の国際コース設立を記念し、Craig Kiel burger氏(以下クレイグ氏)による講演会が行われました。クレイグ氏(当時16歳)は児童の強制労働をなくす世界的な運動である「Free the Children」の創始者です。

その後、このクレイグ氏の講演趣旨を含め、現在の世界が直面する様々な諸問題を「国際理解教育」として本校の国際コース生が広く学び、彼らを中心に「世界平和のために一番大切なもの何か?」「世界をよりよくするために自分たちにできることは何か?」という議論が活発になされました。

その結果、「教育」が非常に大切な要素であるという結論に達し、特に自分たちがカナダへ留学まで行かせてもらえるという恵まれた環境にいることに感謝の念を強く持つ国際コース生たちは、実際に小学校さえ満足に通うことができない子供たちに、教育の機会を与える手助けをしたいという思いを強く抱くようになりました。

そして2001年、本校国際コース1期生の生徒たちが中心になり「School By School ProjectSBS)」チームが発足され、学校建設に向けての活動が始まりました。

活動目的

 私たちは文字が読めない事により不当な扱いを受ける子どもたちのために「世界すべての子供たちに教育を」をコンセプトに、途上国の子どもたちに教育の場を提供し、社会へのスタートラインに立てるよう手助けをしています。さらに、この活動を通して世界に広く視野を向け、世界に通用する国際人となる素養と行動力を持った人物を養うことも活動の目的です。多くの人々にこのような活動を知ってもらい、最終的には本校のスクール・バイ・スクール(SBS)が学校設立を果たした意義とそのノウハウを日本の全ての高等学校にアピールし、日本の各学校が世界の各地域に1校ずつ建てるような運動へと発展させていきたいと考えています。

これまでの歩み

2001年4月 桃山学院国際コース設立と同時にSchool By Schoolが発足
2004年9月 フィリピンを有望な建設予定国とし、School By School Projectが開始。
2004年12月 第1回現地視察(本校より代表生徒2人と教員代行がフィリピンバタンガス州Bayawang村とMa. Paz村にてホームステイ)
2006年3月 第2回現地視察(卒業生1名を含む3名のメンバーと教員がフィリピンの建設候補地のバタンガス州を中心にデイケアセンターを視察。市役所や現地NGOを訪れる)
2007年3月 第3回現地視察(現役生2人が3度目の訪比。教育省にて活動のアピール。建設予定地を訪れ、村の調査等)
2007年4月 現地NGOのサポートを受け正式に学校建設の準備に取り掛かる
2007年5月 フィリピンバタンガス州マタアスナカホイ市マンガハン村にてデイケアセンターの工事着工。
2007年12月 デイケアセンター完成。竣工式に本校から教員2名、卒業生2名を含む4名が招待される。
2008年9月 本校文化祭において、ミャンマー大洪水と四川大地震のための募金活動をBSA(本校聖書研究会)とタイアップして行う
2009年7月 フィリピンバタンガス州のデイケアセンター視察(本校教員・卒業生各2名)
2010年1月 ハイチ地震被災者のための募金活動を聖書研究部(BSA)とタイアップして行う
2010年7月 大阪キリスト教学校フェアにてSBSの活動について発表(以降毎年同時期に報告)
2011年3月 東北大震災被災者のための募金活動を聖書研究部(BSA)と桃山学院大学ボランティアサークルとタイアップして行う
2011年3月 フィリピンバタンガス州のデイケアセンター視察(本校教員・卒業生各2名)
2012年9月 バングラデシュ国クルナ地区バゲルハット県モレルゴンジュ村にて本校の支援により掘削された貯水池が完成する
2013年3月 バングラデシュの貯水池を視察(本校教員2名)


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