2024年12月4日(水)
朝5時に岡山県を出発し、8時頃から正門で登校する生徒をお出迎え。
直接触れ合える仮設テントには、休憩時間毎に長蛇の列ができました。
3時間目には別室登校生徒とふれあい、午後からは響プロジェクトの講演会&触れ合いタイム。
そんな盛りだくさんの一日を過ごしてくれたのは、日本スクールドッグ協会代表の青木潤一さん、スクールドッグのスー(8歳)とテディ(2歳)です。
青木さんは京都の私立中学で教員をしていた頃にスクールドッグを導入。教師には心を開かなかった生徒がスクールドッグを介して心を開きだした経験や、スクールドッグを通しての生徒同士の交流が広がった経験などを活かし、「日本中の小中高生を元気にする!」をモットーに、2021年度より岡山県西粟倉村を拠点に活動しています。
まさに青木さんの言う通り、スーやテディと触れ合っている間の生徒たちはとても良い表情で、テントの中にはとても居心地の良い時間が流れていました。
青木さんは、犬が怖い生徒やアレルギーの生徒がいることにも最大限配慮されていて、登下校生徒のお出迎えの際は通りから離れた場所で柵で囲ってお出迎え。触れ合い用には巨大テントを使用し、動物の毛を外に持ち出さない工夫をされています。そしてテントの中には音楽が流れていたのですが、これも「無音」であるより少し音楽があった方が会話が弾むという経験がいかされています。
午後の講演会では以下のようなお話しをお聞きすることができました。
🔶犬と人間との関係
・およそ1万年も前から犬と人間は交流が続いている
・犬と人間が触れ合うことで、安らぎホルモンといわれるオキシトシンという物質が両者に分泌されることがわかっている。猫にはこのような作用はない。
🔶日本の子どもの幸福度ランキング
ユニセフにより2020年度に発行されたレポートによると、先進国38カ国中、日本の子どもの身体的健康は1位だが精神的幸福度は37位という結果に。
まさにこの結果が今の子どものしんどさを表しているという青木さんのお話しは、とても心に響きました。そして、そのような現状を何とかしなければいけないという本校教頭の思いで実現した今回の企画。今後も何らかの形で続けていきたいと考えております。