2016年8月17日(水)
【一日目】 第5回 震災被災地ボランティア
8月17日(水)~19日(金)の日程で、有志の中学生、高校生で震災被災地ボランティアを行いました。朝8時に新大阪駅に集合し、新幹線を乗り継ぎ、昼過ぎに熊本駅に到着しました。
熊本に到着後、被害の大きかった益城町(ましきまち)にて被災地学習を行いました。熊本市内から益城町への道中、多くの倒壊した家屋が目に飛び込んできました。また、屋根瓦が崩落している家屋には、4ヶ月経った今もブルーシートがかけられており、まだ多数見られる地域もありました。最近の報道で目にすることがなくなりつつあるこのような現状は、地震による被害の大きさを物語っていました。
益城町に到着し、現地でボランティア活動を行われているYMCAのスタッフの方から、地域の現状について、説明を受けました。現在も避難所となっている総合体育館の様子や、長引く避難所生活を支えるため、新たに設置された施設の案内をしていただきました。ストレスのかかる避難所生活の負担を軽減するため、様々な工夫がされていました。体育館を出てすぐのアスファルトが、地震によって大きく隆起し、亀裂が走っている様子からも、地震発生からたった4ヶ月しか経過していないことを知らされました。
益城町を後にし、今回のボランティア活動の拠点である阿蘇市の熊本YMCA研修施設へと移動しました。その後、YMCAスタッフの方の案内で、特に被害の深刻な南阿蘇村を見て回りました。学生の町として栄えていたこの地域では、阿蘇大橋の崩落や学生寮の倒壊などがあり、4ヶ月たった現在、ほとんど人気のない地域へと変わってしまっていました。地震が発生するまで、実際に人々が生活を送っていたことを実感させられるような痕跡を、あらゆる所で目にしました。実際に被災地を訪れることで、テレビや新聞の報道だけでは知ることのできない地震の恐ろしさ、痛ましさを感じました。
(生徒たちの振り返り)
初めて被災地に来て、自分の目で家が倒れているのとか、道路がデコボコになっているのを見て、もし、大阪がこうなったらと考えたら、胸が苦しくなった。
避難所では、本当にいろんな工夫があって、特に、今までの生活に少しでも戻れるようにカラオケや将棋などをできるようにしているのを聞いて、それをこの4ヶ月の間に設置したのはすごいなぁと思った。まだ避難所から学校や仕事へ行く人もいるときいて、自分は恵まれているなぁと思った。 (中3 女子)
自分の想像より被害が大きく、多くの問題があると気付き、そこまで考えられていなかったことにショックを受けた。
職員の人が、避難している人の心を思っていることを強く感じた。阿蘇大橋がなくなっていたり、つい先日、行方不明だった1人が見つかった場所、コンビニ(谷底への崩落の危険があるため、片づけが行われていなかった)、大学のところなど、いろんな場所を生で見るということに価値があるのだと思った。
大学生の講演を聞いて、「どれだけ良いことをするのではなく、どれだけ心を込めるか」という言葉をきいて、明日のボランティアも心を込めて頑張ろうと思った。
テレビでは一部の内容しかテレビに映していないと思った。