2016年8月18日(木)
【二日目】 第5回 震災被災地ボランティア
避難所の清掃活動、JA(農協)での選果作業のお手伝い、農家の方のお手伝いの三つのグループに分かれて、実際にボランティア活動をしました。
避難所となっている益城(ましき)町総合体育館では、水周りの掃除や荷物運び、ダンボールベッドの解体などをお手伝いしました。
JAでは、トマトとアスパラガスの出荷のお手伝いをしました。地域の農家から届く野菜を、大きさや形、色などで選別し、箱詰めして全国に出荷する作業です。震災の影響で、例年より人手が集まらず、毎日夜遅くまで作業をされているそうです。
農家の方のお手伝いでは、田に生えた雑草の刈り取りをしました。震災の影響のため、毎年行っている時期で雑草の刈り取りをすることができなかったそうです。そのため、稲の間にヒエなどの雑草がたくさん生えていました。最初は稲と雑草の違いを見分けることができずに苦労しましたが、徐々にコツをつかんでいきました。
(生徒たちの振り返り)
私たちの班は益城町に行って活動しました。居住スペースにも様々なタイプがありましたが、あえて布などを使わず、近くにいる人を遮断しない場所がありました。その理由は、高齢の方は周りに知っている人を見ると安心するからと、1人の人は見えないと心配だから、ということでした。午前中はあまりたくさんの仕事はなかったが、自分に与えられた仕事を大切にしてできたと思う。今日の活動のとき、外国人のボランティアの方も見かけたが、このようなことに気をかけたりしているのは、私たち日本人だけではないということが分かった。 (高1女子)
収穫したアスパラガスを出荷するためのお手伝いをさせてもらいました。そこで働く人はとても少なくて、高齢者の人が多くて大変でした。作業は体力を必要とするので、もっとボランティアの人が来てくれたらなと思いました。休憩のとき、たくさん話しかけてくれたり、おかしをくれたり、すごく優しく接してもらえて、つらいときなのに、強い人たちだなと感じました。「今日はみんなのおかげでいつもより早く帰れる」の一言が嬉しく、また印象に残りました。 (高1女子)
農家さんの田んぼでヒエを刈り取るのをお手伝いした。稲作の一つの工程だけでも大変な労力を使うのに、春から秋にかけて田んぼと向き合うことを考えると、農家さんのタフさと作物への思いの強さに感心した。被災されたにも関わらず、あきらめずに農業を続けられることは本当にすごいと思った。そのお手伝いができてよかった。暑いなかで大変だったけど、やりがいのある作業だった。 (高1男子)