2015年8月19日(水)
毎年、本校高校生の有志が参加している行事ですが、今年から中学校3年生の参加が認められ、36名の希望者が、8月17日(月)~19日(水)の2泊3日、東北ボランティアに参加してきました。
8月17日(月)
新大阪駅に集合し、新幹線で仙台駅へ向かいました。
到着後、東北大学へ向かい、大学の学食でお昼ごはんを食べました。その後、災害科学国際研究所を訪れ、佐藤先生の講義を受けさせていただきました。自然に囲まれた広いキャンパスや大学での講義は、生徒にとっては初めての経験ばかりで、とても充実した時間となりました。
お世話になった東北大学の先生方、どうもありがとうございました。
東北大学を出発したあとは、南三陸町へ向かいました。
ホテルでは、ボランティア団体「TSUNAGARI」の勝俣三成さん、三浦秀人くん、岩石桂惟さんの講演を聞かせていただきました。実は、2年前に本校にお招きし、講演をしていただいたことがあるので、お会いするのは2回目でした。震災からさらに2年たっていること、また、中1の頃と比べると自分自身が成長していることもあり、2年前とはまた違った感じ方をした生徒もいるようでした。
8月18日(火)
午前中は、文通相手である古川学園中学校を訪問しました。震災直後の学校の様子を写真で見せていただき、自分たちにとって身近な学校の姿が変わり果てている様子を見て、避難訓練の大切さなどを感じたようでした。その後、いくつかのグループに分かれ、自己紹介や震災体験を語ってもらったりしました。最初は緊張してなかなか会話が弾まない班もありましたが、時間がたつにつれ、笑顔も多く見られるようになり、一緒に昼食を食べる頃にはすっかりうちとけていました。(帰りのバスに戻った生徒たちが、「もっと古川学園にいたかった~」と話していたほどです。)同い年の子が震災体験を語ってくれたことが、やはり心に深く残ったようでした。
さまざまなプログラムを準備してくださった中学校の先生方、校舎見学の際にお世話になった高校の先生方、貴重な体験をさせていただき、本当にありがとうございました。
午後は、仮設住宅を訪問しました。2~3名のグループに分かれ、お土産のどらやきと手紙を持ち、1軒ずつ訪問させていただきました。生徒たちに震災体験を語ってくださったり、住宅の中を見せていただいたり、逆にこちらがお土産を持たせていただいたりと、お住まいの方々には大変お世話になりました。
「震災は突然やってくるから、あなたたちも気をつけなさい」と言っていただいた言葉は、深く生徒の心に響いたようです。
帰りには、ホテルの方の案内で、防災対策庁舎も見せていただきました。また夜には、ご自分の震災体験に加え、避難所を運営されていた経験もお話していただきました。
8月19日(水)
出発前、「届け復興祈念エール」ということで、ホテルのロビーで聖歌合唱をさせていただきました。一般のお客様にも見ていただくことができ、最初は照れくさそうだった生徒たちも一生懸命歌っていました。
午前中は「みらいサポート石巻」の方にガイドをしていただき、石巻市内を視察しました。津波がやってきた時のことをお話していただき、波が到達した時の高さを分かりやすいように示していただき、「自分の命を守れる人になってほしい」というガイドの方の強い思いが生徒たちには伝わったようでした。
3日間を通して 生徒の感想(一部)
・普段親には「ありがとう」となかなか言えなくて、ケンカしたまま家を出たりするけど、感謝の気持ちを言葉で伝えることは大事なんだと思いました。
・まだまだ復興していないことが分かりました。実際に見にくることが大切だと思いました。また来年も見にきたいです。
・色々な人に、「来てくれるだけで嬉しい。ありがとう。」と言われ、戸惑いました。家に帰ったら、今回経験したことを家族や友達に伝えたいです。
防災対策庁舎の前で
古川学園中学校との交流会にて