2024年1月29日(月)
桃山学院高校には、戦争紛争・自然災害等の様々な理由により、十分な学習環境を確保できなくなった学校や学習の機会を提供できなくなってしまった学校への支援活動を、国内海外で進めるSBSという活動があります (School By School=学校が学校を助ける)。
この活動を通じて本校の生徒たちは、平和であること・助け合うこと・学習することの重要性をグローバルな視点で学びます。
今回、本校ではこのSBS活動の有志生徒達と自治会の生徒達が中心となり、ウクライナのBobryk Lyceum(ボブリク学院)との間で、人道支援交流活動を進めることになりました。
この学校は、2022年にロシア軍による侵略を受け、校舎・集会室・食堂が破壊されました。政府による復興予算は、軍や病院関係の分野で優先執行されるため、この学校では校舎の修復は進んでいる一方、付属設備である集会室・食堂の復旧工事は進んでいません。集会室・食堂は、校舎同様に生徒達の交流や各種学習活動を促進する重要な場所であるため、集会室・食堂の復旧工事を対象にした支援活動を進めることになりました。
これまで、両校の生徒同士の直接的な会話は、Web会議を通じて行われていましたが、この先本格的に進む復興プロジェクトを通じて、更に包括的な交流が始まります。また両校の意志で、プロジェクト終了後も交流を続けることになりました。この先、ウクライナに平和が戻った時に、この活動に関係したメンバーで、この学校Bobryk Lyceumを訪問する夢を育んでいます。
このように、より多くの若い世代が暖かい心を持ち、広い視野で世界を眺め、お互い助け合えるようになれば、平和な世界を作り上げて行けると我々は信じています。
今回のプロジェクトを進めるにあたり、ご協力いただきました両校関係者、ウクライナ現地の方々、学校復興財団savED、在日本ウクライナ大使館、Bobryk市の関係者の皆様に感謝致します。
首藤崇志(桃山学院中高教諭 SBS顧問)
安野信之 (79期卒業生 SBS特別顧問)
追記 能登半島地震への支援活動も開始することになりました。皆様のご協力、よろしくお願い致します。