【中2】サマーキャンプ

2016年7月30日(土)

本年度,中学2年生のサマーキャンプは,大阪‐和歌山の境近くにある「紀泉わいわい村」にて2泊3日の日程で催されました。例年,中2サマーキャンプは,あえて不自由な生活を送ることで普段の生活の豊かさに気付き,感謝する心を伸ばす目的をもって行われており,本年度も食事やお風呂のお湯を沸かすところから,寝る場所(テント)を設営するところまで,様々なことを生徒たち自身で行いました。

山間部とはいえ,晴れ続きの暑い最中での開催,現地のスタッフの方々のご協力もあって,けが人が出ることもなく,参加した生徒全員,無事3日間過ごすことができました。

 

1日目,バスに揺られて2時間。わいわい村に到着しました。

着いたらすぐに,マイ箸作り。竹の棒から小刀でお箸を削り出します。

次に薪割り。この薪を使ってお風呂を沸かし,米を炊きます。

最後にテント設営。今回建てたテントで生徒たちは1泊し,もう1泊は古民家風の宿舎に泊まることになります。

これらの作業を行うのが初めての生徒ばかりでしたが,慣れない手つきで,一生懸命に作業に取り組む姿が印象的でした。

  


 
体験学習が終わると,すぐに火を起こして夕食の準備。初めての火起こしにてこずりながら,豚汁定食が完成しました。

ご飯のあとは,お待ちかねのダンス甲子園。

あずまやのステージに上り,各班でアレンジしてきたダンスを披露します。

司会進行は全て生徒。教員も引っ張り出され,結局皆で踊ることに。

ダンスのアレンジやキレ,盛り上げ方などが優秀だった班には,教頭先生から賞状が授与されました。

全員積極的に準備し参加したことで,ダンス甲子園は非常に楽しい雰囲気のまま優秀班のラストダンスとともに,フィナーレを迎えました。きっと良い思い出となったことでしょう。

 

2日目,朝6:30に起床し,洗面を終えてから再び朝食を作ります。

“食事は火起こしから始まる”ことが印象付けられた食事準備でもありました。

ご飯を食べたらハイキング。近くの「お菊松」という山への登山です。

非常に暑い中,生徒たちは本当によく頑張って歩き,全員熱中症にもならず無事わいわい村へ帰ってくることができました。

頂上で食べたおにぎりの味はどんなだったでしょうか。。



 

ハイキングを終え,しばし休憩です。

とはいっても,休んでいる暇はありません。引率の生物教員による昆虫採集の下準備に駆り出される生徒たち。教員と生徒が一緒になって昆虫採集や川遊びに興じる姿がそこかしこで見られた時間でした。

休憩時間を終えて,今晩の夕食「バーベキュー」の準備に取り掛かります。

肉ばかり先に食べてしまい,最後野菜ばかり食べる羽目になる班,バランスよく食べていく班,千差万別です。

そして最後の夜のお楽しみ,キャンプファイヤーの時間がやってきました。

何週間も前から委員を中心に準備が進められてきただけあり,怖い話あり,声当てゲームあり,と様々な企画が続けられ,最後はみんなで残り火を使ってマシュマロを焼いて食べました。




2日目は朝から晩まで活動続き。

さすがに皆疲れきって,生徒たちの多くは就寝時間には既にぐっすり眠りについていました。

 

3日目,最終日です。

夜の間に教員が網を振り回して採集したカブトムシやクワガタを発見し喜びつつ,食事の準備に入る生徒たち。

簡単に食事を終え,テントのマットなどを干したら,最後の自由時間です。

ここでは教員が用意した道具で大きなシャボン玉を作って中に入ったり,どこまで長くできるかを競争したり,あるいはフリスビーやボールで遊んだり,のんびりすごしたりと,各々自由に遊んでいました。

 

自由時間のあと,ついに最後の食事の時間,この3日間の成果が表れる「カレーグランプリ」の開幕です。

ここでは教員はまったく手を出さず,いかに美味しいカレーを作るかの勝負になりました。

審査員は担任の先生。各班火加減や煮込む時間などを工夫し,美味しいカレーを作るために切磋琢磨しておりました。しかし一方で班の間で火や薪を共有するなど助け合う姿も見られ,この3日間で得たものは大きいなと教員が実感できた時間でもありました。

   


カレーを食べ終え,テント撤収やゴミ拾いなどを入念に行ったのち,閉会礼拝,閉会式が執り行われ,わいわい村をあとにしました。


帰りのバスの中,教員間で話していたことの一つに「桃中の生徒には“自ら楽しめる力が育っている”」ということがありました。

普通なら不便で思い通りにいかない生活に文句の一つも言いたくなるでしょう。

しかし,そんな場面においてもプラス思考で一つ一つの物事をクリアできる,生徒たちのそんな力が育っていることを実感できたサマーキャンプでもありました。

今回のサマーキャンプが生徒たちの成長の糧となっていることを,教員一同,願っております。


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