【中3】修学旅行

2016年11月6日(日)

【中3】修学旅行(知覧~指宿~屋久島)

 

 111()116()まで修学旅行に行ってきました。開設当初から継続して、修学旅行の行き先は「修学旅行プレゼン」(2)の中から選ばれた案により決定することとなっております。7期生からは、「45日 知覧~指宿~屋久島プラン」が選ばれました。選ばれたプランを、東武トップツアーズ株式会社様のご協力のもと、実現させることができました。今回の修学旅行の様子を紹介させていただきます。

 

(今回は新大阪駅から屋久島まで約1,000km近くの移動になりました)

 

1日目>

 朝、新大阪駅を出発し、博多駅に向かいます。博多駅にて鹿児島中央駅行きの新幹線に乗り換えます。博多駅到着時は、ちょうど昼食の時間帯ということもあり、とても美味しそうな匂いが漂っていました。そして、博多から鹿児島中央駅への車中にて、持参したお弁当を食べながら、これから始まる鹿児島での修学旅行に胸を膨らませ、友人達と談笑をしました。

 鹿児島中央駅に着き、そこからはバスに乗って知覧まで移動します。そしてその後、民泊の受け入れをしてくださる、川辺(かわなべ)、喜入(きいれ)、知覧、頴娃町(えい)4つの地区の皆様方との対面式を行いました。1日目と2日目の午前中お世話になる、鹿児島のお父さん・お母さんと自己紹介をし、自宅まで連れて行ってもらいました。どのご家庭も、桃山学院中学校の生徒達が来るのを楽しみにしてくださっていて、とても温かくにこやかな表情で迎え入れてくださいました。

 

2日目>

 前日からお世話になっている民泊受け入れ先で、果樹や畑の手入れ、郷土料理の作り方、史跡めぐり、茶畑散策など、ここでしか体験できない活動をさせていただきました。7期生担任団は、朝から各ご家庭へと向かい、生徒たちの様子を見させていただきました。やはり、どのご家庭も生徒達を温かく受け入れてくださったようで、生徒達の表情からも、鹿児島のお父さん・お母さんから受けたご厚意がにじみ出ていました。

 午後からは、お世話になっている鹿児島のお父さん・お母さんと別れのあいさつをする離村式を行いました。本当の息子・娘のように温かく接していただき、鹿児島でしかできないような、多くの体験をさせていただきました。川辺、喜入、知覧、頴娃町の鹿児島のお父さん・お母さんと過ごした期間は、生徒達にとってかけがえのない思い出となったことでしょう。


 
 


 その後、再びバスに乗車し、「知覧特攻平和会館」へ移動しました。修学旅行に先駆け、事前学習として鹿児島についての調べ学習を行いました。その中に、「特別攻撃隊」について調べる機会もありました。実際に平和会館で展示されている、特別攻撃隊に志願された先人たちの遺書や家族への手紙などの資料を目にし、今を生きる私たちへ先人達が何を残したかったのかについて知ることが出来ました。そして同時に、特別攻撃隊に志願をするほどの先人たちの覚悟がいかほどであったのかを知り、深く考えさせられました。


 


 
特攻平和会館での平和学習後、偶然にも種子島宇宙センターから打ち上げられた、H2ロケットの姿を見ることができました。本来であれば、前日の打ち上げを予定していたようですが、天候状況により延期となり、7期生たちが目にすることができました。大阪にいると絶対に見ることのできないロケットの姿に、空を見上げた生徒達も感激していました。

 

 

 

 

 知覧で多くのことを学習し、体験をした後、今夜の宿となる指宿まで移動しました。この日宿泊するホテルでは、「砂蒸し風呂」を体験することができます。夕食後、男女に分かれて砂蒸し風呂に挑戦しました。砂をかけられて数分もすれば、額から汗が流れ出ます。そして、15分後に砂蒸し風呂から出てくると、全身汗まみれの状態になります。隣と民泊体験の話をしながら、初めての砂蒸し風呂を楽しみました。

 

 

 

3日目>

 前日の砂蒸し風呂で旅の疲れをとり、この日は屋久島への上陸となります。指宿港から高速船「トッピー」に乗船します。トッピーは屋久島の方言「とっぴ」を由来としています。「とっぴ」とは、屋久島の名産品の一つである「トビウオ」の事を指します。指宿港から屋久島の宮之浦港まで、時速約80km1時間半程度で到着しました。

 この日の目玉となる活動は、屋久島環境文化村での学習活動と安房川でのリバーカヤックでした。屋久島環境文化村では、屋久島の地形や屋久杉、そして現地の文化風習について学びました。また、翌日に控えている屋久島でのトレッキングに向け、事前学習を行いました。そして安房川では、渓谷に住む独特の植物や、海水と淡水が交流する安房川独特の豊かな自然の中、のんびりとカヤックを楽しむことができました。

 ホテルに戻ってからは、翌日に控えている縄文杉トレッキング、白谷雲水郷トレッキング、島内観光に向けて、早目に就寝をしました。

 

 

 

4日目>

【縄文杉トレッキング】

 午前4時半に起床し、朝食と昼食をもって午前5時にホテルを出ました。この日の鹿児島は特に冷え込み、気温が10℃を下回る中、午前6時に荒川登山口に到着しました。トレッキングが始まり、枕木が一定の間隔で敷かれていない長いトロッコ道を2時間半かけて歩き,手すりのない橋を渡り,果てしなく続く、ぬかるんだ険しい山道を登り、途中たくさんの困難がありましたが、参加者88名全員途中でギブアップすることなく縄文杉まで到着することができました。その困難の末に見た縄文杉はとても迫力があり、その雄大さにしばらく圧倒されてしまいました。もちろん縄文杉だけでなく、まるで生き物のような木々と、その間から木漏れ日が差して幻想的な雰囲気が漂っていたり、透き通るような湧き水を飲んだり、普段の生活では絶対に見ることができない自然の美しさにたくさん触れることができました。また自分自身が大変な状況でも、しんどくなっている友達を励ましたり、リュックを持ったり、とても感動的な場面がたくさんありました。一緒に大変な思いを共有して、班員同士の仲がより一層深まったことだと思います。



 
 


【白谷雲水郷トレッキング】

白谷雲水郷コースは、縄文杉コースと比べると距離も短く、体力的な負担も少なかったものの、平坦な道はほとんどなく、不安定な足場の中で高低差の激しい地形を歩く道のりは、決して楽なものではありませんでした。

けれども、ガイドさんの興味深い話を聞いたり、撮影スポットで写真を撮ったりしながら登ったおかげで、慣れない山道や岩場に苦労しながらも、飽きることなく登山を楽しみながら、目標の「太鼓岩」にたどり着くことができました。標高約1050mに位置する太鼓岩から見渡す山々の眺めは、雄大そのもので、それまでの疲れを忘れてしまうほどの感動でした。

 往復約6時間のトレッキングは、しんどさや疲れを感じる場面もありましたが、普段は見ることができないような大自然の中で、実際に川の間近まで行ったり湧き水を飲んだり、苔や木々に触れたり、都会の喧騒を忘れて自然と触れ合える、とても貴重で楽しい時間を過ごすことができました。



 

 


【島内観光】

 島内観光コースは、小型バスで屋久島をぐるりと一周しながら、怪我や体調面での不安がある生徒でも屋久島の自然を満喫できるコースでした。

まずは「屋久杉自然館」を訪れ、展示を見学して屋久杉について学びました。その後、クラフト体験として、杉や木の実などを使った時計作りをしました。生徒たちは真剣に取り組み、見事に質の高い時計を作り上げていました。次に「ヤクスギランド」で約1kmのハイキングをしました。他のコースと比べると短いハイキングではありましたが、切り株更新や推定樹齢千年を超える大きな杉などを間近で見ることができ、屋久島の自然を肌で感じることができました。その後は、見事な一枚岩が美しい「千尋(せんぴろ)の滝」や、落差88mを間近で見られる「大川(おおこ)の滝」といった滝めぐりを楽しみました。さらに、世界遺産登録地域である「西部林道」では、車窓からかわいらしいヤクザルやヤクシカの姿を見ることができました。最後には、車窓から東シナ海に沈み行く美しい夕陽を眺めることもできました。移動時間が多く、生徒たちも最後は疲れた様子も見せていましたが、充実した一日を過ごすことができました。


 


5日目>

 修学旅行最終日は、屋久島~鹿児島市~大阪へと帰る行程でした。往路と同じく、宮之浦港から高速船「ロケット」に乗船し、約1時間半かけて鹿児島市へと向かいます。さすがに最終日というだけあり、船内では疲れ果てて生徒の大半は寝ていました。鹿児島市に到着後、昼食をとりに鹿児島市の繁華街「天文館」へ向かいました。道中、中央公園近くにある西郷隆盛銅像を見ると、改めて鹿児島にいることを時間させられました。生徒たちは事前に行くお店を調べていたようで、到着と同時に各班分かれてお店に向かいました。生徒たちの目当ては、「鹿児島ラーメン」、「黒豚」、「白熊」だったようです。昼食を終え、鹿児島中央駅から新大阪駅へと向かいました。


 


 今回の修学旅行は、民泊から始まり、特攻平和会館、屋久島でのアクティビティといった、学びと発見と喜びが交じり合った、実りのあるものとなりました。この期間での多くの人たちとの出会いが、7期生達にとって一生の思い出になって欲しいと、担任団一同強く願っています。

 民泊を受け入れてくださった、川辺、喜入、知覧、頴娃町の鹿児島のお父さん・お母さんの皆様、屋久島でのアクティビティでお世話になりましたガイドの皆様、そして5日間生徒達を目的地へ安全に運んでくださったバスガイド・バス運転手の皆様へ、この場をお借りして御礼申し上げます。誠にありがとうございました。


このページの先頭へ