渡米留学生・来日留学生コメント

渡米留学生

1990年渡米留学生Sさん

高校生活が始まった頃の私の目標は、「両親の保護からの自立」と「自己の成長」であった。これを成し遂げるために絶好の機会だと考えて、EPの交換留学生制度にトライした。

アメリカミシシッピー州で半年ずつ違う家庭にホームステイしながら高校生活を送る中で、カルチャーショックだけではなく、家庭事情の違いによる生活の違いにも直接触れることになった。 1年という短い期間ではあったけれど、自分の歩んで行く方向性を決定付ける経験となったことは今振り返ってみても間違いないと思っている。多様な価値観に直接触れ、人生について深く考えた。日本という国を客観的に見ることができて、日本人としての自分のアイデンティティーに目覚めたのもこの時が初めてである。湾岸戦争が勃発した時期と重なったことも大きく影響した。戦争の当事国であるアメリカに外国人として過ごす中で、自分が日本人であることを自覚するようになった。これらの体験を通じて、留学期間が終わる頃までには、「日本人として、国際社会に貢献できる人間になるんだ。」と心に決めた。そして、それは、その後の私の人生の原動力となった。

大学に進学するにあたって、国際社会で活躍していくためには、まずそのルールを学ぶ必要があると考え、国際関係学を専攻することに決めた。また、英語というツールを通じて、新しい価値観への扉を開く鍵を持った私は、別の扉を開けてみたいと思うようになり、スペイン語の習得にも注力した。英語圏に加えて、スペイン語圏の人々と意思疎通できるようになるというのは大きな魅力であった。スペイン語を選択したのは、現在も無二の友であるコロンビア出身の友達の影響も大きい。アメリカ留学時代に故郷を離れ、同じ留学生という立場で苦楽を共にした。彼を通じて、ラテンアメリカとスペイン語圏諸国に対する興味を持つようになっていた。

就職するにあたって、自分の成長に大きく寄与できるのは、日本が最も世界に貢献している分野の業界であろうと考えた。それが製造業を選択した主要な理由である。 人々の生活を目に見えるカタチで変えていくことのできる技術革新はエキサイティングであり、イノベーションの結果を享受する側にいることよりも、イノベーションを創り出す側に自らを置いておきたいと思った。

会社に入って14年が経過する。いろんな局面で試行錯誤があったものの、高校時代に決めた方向性は依然変わっていない。目標には、まだまだ到達しないけれど、進むべき道に間違いはなかったと信じている。

人生を決定づけるような貴重な経験を与えてくれた桃山学院高校にはとても感謝している。桃山の交換留学制度が、日本とアメリカ、日本と世界の架け橋となるような人物をこれからもどんどんと輩出し続けてくれることを願っている。

At St. Andrew's

Enterteins lower schoolers

Preparing for party

Turkey hunting

2010年渡米留学生T君

EPの魅力は計り知れません。高校生という心身ともに成長する時期に、右も左もわからない地での暮しを体験し、文化の違いから苦労や理解しがたいことがたくさんあるかもしれません。それを受け入れる寛大な心、自分の行動に自覚を持たないといけない状況の中で、社会にでるにあたっての人間としてのスキルなども得られるはずです。普段のなにげない日常でどれだけ人に支えられ生きているのかということも、僕は実感しました。

かぎられた人生の中で、こんなにすばらしいかけがえのない時間をいただけたことに感謝しています。

2010年渡米留学生W君

EPの交換留学先であるアメリカの姉妹校では、日本の高校生活では決して体験できないことを、言葉通り、毎日のように体験することができます。自分で取りたい教科を選ぶことができたり、シーズンによって様々なスポーツクラブに入ることができたり、美術・芸術などをクラス、または個人で習うことも可能です。もちろん毎日、全てが英語なので、最初はとても大変ですが、段々と英語に慣れるに連れて、何もかもが楽しくなっていきます。また、学年・性別などは全く気にせずに、誰とも話ができ、学校にいる全員が全員を知っているような環境なので、第二言語である英語でも、友達をたくさん作ることも簡単です。

2010年渡米留学生Nさん

そもそも高校で海外留学なんて想像すらしていなかった私が、それに興味を持つようになったのは、桃山に交換留学制度があったからです。学校からのあらゆるサポートを受けられると聞き、「それなら私にもできるかもしれない!」と思ったのが、EPに応募したきっかけでした。選考を通過し、いざアメリカへ行ってみると、それまで自分の見てきた世界がどれほど狭いかが、身にしみてわかりました。日本の中では大都市である大阪も、一歩外に出てみれば、位置はおろか名前さえ知らない人がいるものです。それがわかったとき、世界における日本の存在は、自分が思っていたよりも遥かに小さいものだということを知り、かなりの衝撃を受けました。しかし同時に、「留学してよかったな」とも思いました。なぜなら私たちは、自分の考えや想像に反するものに出会う度に、視野を広げ、その分成長することができるからです。留学の醍醐味は、そこにあるのではないでしょうか。ですからもし、少しでも留学に興味があるのなら、英語の学力など関係なく、とにかく選考を受けてみてください。そこには、何か得るものがあるはずです。

来日留学生コメント

2002年度来日ジョン・ドーティー君(セントスティーブンス)より

桃山学院高校の交換留学制度に参加することは僕の人生に非常に素晴らしい影響を与えました。素晴らしいホストファミリーは私に本当の日本を教えてくれました。同時にEPの先生方の手厚くサポートしてくださり、大きな問題なく学校でもホストファミリー宅でも過ごすことができました。日本での経験はその後の僕の人生を決めるものとなりました。アメリカに帰国した後は大学で国際政治学とアジア学を専攻し、卒業後は日本に戻り、JETプログラムを通して、徳島県の中学校で英語を教えることになりました。EPは僕に日本文化、習慣、人々について多くのことを教えてくれました。EPは一生涯にわたる学びの第一歩となりました。今後も日米をつなぐパイプとして活躍したいと願っています。

2007年度来日ジョシュア・エリス君(セントスティーブンス)より

桃山の食堂はアメリカのレストランみたいです。EPは世にもユニークな経験です。 日本語しか習わないのではなく、EPの経験は文化も人情も自分についても学びます。

助修亜 慧理寿

2008年度来日ニール・ガット君(セントスティーブンス)より

こんにちは!私の名前はニールです。8月19日にアメリカから日本に来ました。日本はすごいです。食べ物がおいしくて人はやさしくて学校がおもしろいです。柔道部と卓球部に入っています。柔道はむずかしいですがおもしろいです。卓球は、やっぱり日本の人はすごいですね!

いろんな友だちができました。みんなおもしろいです。今から三ヵ月後、帰る時に、ほんとうにさびしくなります。ですがこう言う考えがあります:何かのおわりは他の何かのはじまりです。さびしくなりますが新しくておもしろいことが待っています。それでも、日本がこいしくなります。友だちも、先生も、桃山学院も、大阪も、関西も、日本もこいしくなります。

あと少し日本にいる時を楽しみたいです。まもなく帰りますがぜったい日本のことを忘れません。よく私は「阪神タイガースは一番や!」と言います。今「一番なのは、阪神タイガースではなくて、にっぽんや」と思っています。そして、これからもずっとそういう考えを持っていると思います。ありがとうございました!


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